すばらしい。
すごいよかった。
たまたま、ぜんぜん違う捜しものをネットでしてて、たまたま見つけた。ベトナム関連の書籍は片っ端から読もうと決めているので購入。
著者は三井物産のエリート。商社マンの海外駐在なんて、僕はまったく別の世界の、きっと貴族みたいな生活を送っているんだろうなぁ、と思っていたが、まあもちろん、経済的にはもちろん潤っていたのだろうけども。
そんなことは二の次、三の次で、もっと大事なのは、ベトナムでどれだけたくさん友達を作ったか、そしてどれだけまっすぐに、ベトナムの社会と将来を見つめることができたか、だと思われ。
そういう意味では、甘いかもしれないけど、ベトナムを紹介する新書としては、ほぼ満点に近いんじゃないかなぁ。
たぶんこのあとも、そばに置いておいて、たまにぱらぱら読み返すことになると思う。
商社マンのハノイ暮らし
著者は三井物産の商社マンとしてナイジェリア、サウジアラビアなど各国に駐在した経験を持つ人物。『住んでみたサウジアラビア?アラビア人との愉快なふれ合い』(サイマル出版会,1986年)など、多数の著作がある。
本書では1995-97年に赴任したハノイ事務所での生活が描かれている。ベトナムの人々、仕事のコツ、正月の独特の風習など、さまざまな話題が手際よく紹介されており、「書き慣れているなあ」と感心させられる。
商社マンなので、現地の市井の人々との交流は少なく、むしろ仕事上の付き合いとか、政府高官との交渉が中心となっている。旅行記としては物足りない部分もあるが、商社マンのハノイ暮らしを知ることができる。
ハノイに行く予定のある人はぜひ
色々なエピソードが読みやすくまとまっていて、
読んでるうちに自分もハノイの街角でいっしょに生活している錯覚をおこします。
笑いあり、じんわり感動するエピソードあり。
ハノイに行く予定のある人は特にお勧めします。
ベトナムにハマル理由
ベトナムのことを何も知らずに、軽い気持でほんの一週間ハノイとハロン湾にひとり旅してきた。ほんの短い間だったのに、人々の優しさと真面目さが胸に迫って、何度も泣きそうになった。 貧しくとも、このステキな目をした人たちの背景を知りたくて、帰国していろんな本を読みあさっているが、この本が一番わたしが知りたいと思うことに答えを出してくれるような気がした。 ベトナムの人について、いろんな面からとてもわかりやすく書かれているエッセイだ。 著者も大手商社の支店長さんだったから、きっと知り合う人たちは、ベトナム人の中でもエリートの部類の人たちばかりだったかもしれない。 わたしもほんの短い期間の観光客だったから、客人扱いでいい思いばかりしたのかもしれない。 それでもこの国の人たちの人間としての資質の高さは、日本人がかつて世界に誇っていた資質と同じものだ。しかし消費文化にどっぷりと浸かってしまった今の日本人からはその資質は失われつつある。 ベトナム人を知ることは、日本人を知ることでもある。わたしたちが何をなくしつつあるのか、この本を読んでまたあらたに考えさせられた。 著者は男性なのでベトナム女性の美しさを再三、絶賛されているが ベトナム男性もすっごく優しくて、時々ハッするほど姿勢がよくて 男らしく セクシーだと思える人がいた。 男も女も中性化する日本人とそのヘンも 対照的だった。
ベトナムの本当のよさが良くわかる本
ここ数年、ベトナムは日本でも大きく紹介され大変なじみの深い国のひとつになってきているけど、そうなるまでにこういう人たちが働き、ベトナムの人々と心意に交流を図ってくれたおかげで旅行してもベトナムの人たちは好意にしてくれるんだなぁと感激してしまった。近代化しつつあるベトナムしか知らない私は、この本から本当に良い、古き良きベトナムを感じ取ってさらに違ったベトナムを体験しに行きたいと思っています。この方々が住まわれていた元大使館邸も見てみたいし。フエのお城(確か普段はあいていないとか書いてあったような。。)ものんびりと見学してみたいですね。これを読んでから行くベトナムは何百倍も楽しいと思う。
平凡社
ベトナムのこころ―しなやかさとしたたかさの秘密 女たちのベトナム ベトナム町並み観光ガイド (岩波アクティブ新書) 観光コースでないベトナム―歴史・戦争・民族を知る旅 ベトナムへ行こう (文春文庫―ビジュアル版)
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