自動車産業の大河ドラマ
素晴らしいとしか言いようがないハルバースタムの傑作。
原書で呼んだのですが、あまりにも没頭して英語で書いてあることすら忘れるほど。
700ページにわたる大作ですが、あっという間に読んでしまいました。
フォードと日産を舞台に自動車にかける男たちの人間ドラマには涙すら浮かぶほど。
石原俊と塩路一郎、ヘンリー フォード二世とアイアコッカの権力闘争は凄まじい。
ロバート マクナマラは著者の出世作「ベスト アンド ブライテスト」でも厳しく批判されているが、ハルバースタムは何か恨みでもあったのかな?
自動車業界にいる人、または興味がある人は必読でしょう。
まさに「驕れるもの久しからず!」
読んでいて、何度も目頭が熱くなりました。 事実は小説より奇なりです。 思惑が絡み合い、衝突しながら、男たちの、彼らの求めるものは・・・ フォードと日産の興亡史。小説は日本車の台頭とアメリカ車の衰退で幕を閉じますが、フォード、日産共に『破壊・再生・調和』を繰り返し、今現在に至っています。 この小説を読んで、今の自動車産業を見てみると まさに『驕れるもの久しからず!』 平家物語の有名な言葉が頭を過ぎります。
自動車ノンフィクションの傑作!
アメリカの伝説的なジャーナリスト、ハルバースタムによる傑作ノンフィクション。自動車に生涯をささげた男達の姿を軸にして、フォードと日産の興亡を鮮やかに描いている。 大量生産方式の確立、仮借なき労使紛争、社内派閥闘争、日本車の台頭、石油ショック……。ハルバースタムの非凡な文才については言うまでもないが、自動車を愛した男達の気概は誇張抜きで脱帽ものである。 ノンフィクション、自動車史、工業史に興味のある人、ハルバースタム作品を読み始めたい人には文句無しでオススメの一冊。
新潮社
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